豊かさを遠ざける『ありがとうございました』言葉の真実

ご訪問頂き、ありがとうございます。

今回は私たちが良く使う言葉の裏に隠された心理を探っていきたいと思います。

皆様は感謝の気持ちを伝えるや人との会話をしている時、「ありがとうございます」「ありがとうございました」どちらを使われていますか?

「ありがとうございました」という言葉を使っている場合は、その奥に隠された心理を深くチェックしていただければ幸いです。 

「感謝を終わらせる?豊かさを遠ざける『ありがとうございました』の真実」

実は感謝の気持ちをこめて発言する「ありがとうございました」は、正しい日本語の使い方ではないという指摘をご存じでしょうか?

感謝の言葉というのは、気持ちやつながりを継続させる力を持っています。
しかし、「ありがとうございました」を多用すると、感謝の行為そのものが形式化し、心の豊かさを阻害する要因となりうることをお話したいと思います。

「ありがとうございました」と過去形で感謝を述べることには、一見正しい日本語のようでいて、その言葉が持つニュアンスが予期せぬ感情を引き起こす場合があります。

ここでは、その背景と問題点について詳しく心理学の観点から解説したいと思います。

感謝しているように見えて、感謝を「終わらせる」言葉

じつは「ありがとうございました」という表現は、一見感謝の気持ちを示す礼儀正しい言葉に思えますが、その構造には潜在的な問題が含まれることがあります。

なぜなら、最後に「した」なった時点で「終了」した言語になっています。

最後に「した」と発したその瞬間から過去形になります。

過去形の「ました」を使うことで区切られています。

そのため、感謝の気持ちや学びの体験が一つの出来事として切り離され、、「ありがとうございました」という表現が「ありがたかったのは過去のこと」(いまはもうありがたくない)という印象を与えかねないのです。

感謝の心を持つことは重要ですが「ありがとうございました」という過去形を頻繁に使う行動は、以下の心理的傾向を象徴していかもしれません。

感謝は、人間関係や内面的な豊かさをつなぐ重要なエネルギー源ですが、
過去形の感謝表現は、「感謝の対象が過去の出来事であり、今は終わった」という印象を与え、自分の心にもその認識を植え付けます。

その結果、感謝が持つエネルギーが閉じられ、繁栄や富を引き寄せる力が弱まる可能性があります。

繁栄や富の源でもある感謝が阻害される!?

上記では、もちろんそんなつもりはないにしても、「ありがとうございました」は、「あなたに感謝したのは過去のこと」というニュアンスを含む可能性があるお話をしました。

過去形の表現によって、受け取る側にとっては「もう感謝していない」という誤解を与えることがありますし、
心理学的に見ると、この現象は防衛機制の一環であり、過去の感情や学びを早く区切りたい、あるいは深く向き合いたくないという無意識の抵抗が作用しているかもしれません。

心理学的には、このような言葉遣いが脳に「影響が終了した」と認識させ、学びや成長、感謝の継続を阻害する停止状態を引き起こすかもしれません。

「ありがとうございました」という過去形を頻繁に使う行動は、これらの心理的傾向を象徴していると考えられます。

この言葉は、感謝を表しているように見えながら、実際には話題を終了し、状況から距離を置くための心理的ツールとして機能している可能性があります。


この状態は、以下のような心理的特徴を持つことが多いです。

  • 自己防衛:・・・感情的に不快な状況や対立を避けるために、無意識に防衛機制を強化。
  • 逃避と回避・・・自己責任を回避し、問題と向き合わずに状況を終わらせようとする。
  • 虚偽の平和・・・表面的な調和を保とうとする一方で、内面的な不安や葛藤を隠す。

このように、「ありがとうございました」という過去形の表現が頻繁に使われると、その流れを無意識に遮断してしまう場合があります。
この遮断が繰り返されると、感謝が単なる形式的な言葉になり、感情的な深みや他者とのつながりが損なわれます。

誤解を招く過去形の使用例

たとえば、結婚式のスピーチで「それでは、おめでとうございました」と述べた際、「結婚生活はもう終わったのか」という印象を与え、親族の気持ちを害したという有名なエピソードがあります。

影響はそこで終了してしまうのでしょうか?
学んだ知識や経験もそこで終わりなのでしょうか?

こうした行動は、過去形や終了形の言語を使うことで、脳が「問題はすでに終了」「解決済み」と錯覚し、深く接続することを止めてしまう心理的メカニズムを伴います。

心理学的観点から見ると、感情的な停滞や防衛的な回避行動が潜んでいる可能性があります。

その結果、自己否認や逃避、抵抗といった態度が強化され、現実と向き合うことを避ける傾向が生じます。現実逃避により問題や自分の課題を直視せず、成長の機会を失うことが懸念されます。

過去形の感謝表現が繰り返されると、自己完結的な思考や関係性の閉塞感を生み出し、豊かさを遠ざける結果になることもあるのです。

このように、過去形の使い方によって誤解を招く場合があります。過去形は無意識のうちに否定的な印象を与えることがあり、話題を打ち切りたい、対話を終わらせたいという潜在的な意図が含まれる場合があります。

感謝が「終わる」印象を与える

それは、極端な例ですが、人が亡くなったときに「もう終わり」として役割を終了扱いしてしまう状況と同じように見える場合があります。

心理学的に見ると、この現象は防衛機制の一環であり、過去の感情や学びを早く区切りたい、あるいは深く向き合いたくないという無意識の抵抗が作用しています。

この遮断が繰り返されると、感謝が単なる形式的な言葉になり、感情的な深みや他者とのつながりが損なわれます。

普段の日常生活や日記などでも、文章の最後に「でした」や「しました」という表現をよく使っていると思いますが、そうした場合、その話の内容が終了し、次の内容に移るきっかけとなります。

そのため、「した」で終わると、その瞬間から過去形になり、相手とのつながりが一区切りしてしまう印象を与えることがあります。

受動攻撃性と感謝の表現

また、こうした使い方は、特定のマウンティング行動や他者に対する優位性の示し方としても表れることがあります。

「ありがとうございました」を使うことで、相手の行為や価値を軽視する意識が潜んでいる場合があるのです。

お世話になった事実が過去のものだとしても、その影響や感謝は続いているはずではないでしょうか?

「ありがとうございました」という表現を使うことで、話題を切り離し、関係性を一方的に終了させる印象を与えることがあります。

こうした使い方は、感謝ではなく支配や上下関係の演出として機能する場合があります。

受動攻撃性と「ありがとうございました」

1.感謝の言葉を通じた抵抗

受動攻撃的な人は、表面上は礼儀正しく振る舞いながら、内心では不満や抵抗感を抱えています。「ありがとうございました」を使用する際も、一見感謝を表しているようで、実際には話題を打ち切りたい、対話を早く終わらせたいという潜在的な拒否の意思が込められている場合があります。この言葉が感謝の意図を超えて使われることがあります。

2.優位性を示そうとする

受動攻撃性の一環として、「ありがとうございました」という表現が、無意識のうちに相手に対して優位性を示すツールとして利用される場合があります。この言葉を使うことで「これで十分だろう」という自己満足的な打算が潜んでおり、結果的に感謝の表現が関係性のコントロールや心理的な上下関係の演出に結びつくことがあります。

3.相手の価値や行為の軽視

「ありがとうございました」を使いながらも、その背後にある心理として、相手の行為や価値を軽視しているケースがあります。この場合、表面的には感謝を示しているように見えても、内心では「自分が納得する範囲での感謝」という限定的な評価が働いています。この表現を使うことで、相手の価値を下げて、自分の立場や心理的優位性を保とうとする意識が隠されている場合も多いのです。

「歪曲」とも呼ぶ

歪曲(わいきょく)とは、事実や現実を意図的または無意識的にねじ曲げて解釈し、自分に都合の良いように認識したり、表現したりすることを指します。これは真実を捉えるべき自己認識を歪ませる働きを持ちます。

「ました」という過去形や終了形の言葉で、自分が解決済みと錯覚し、深く考えることを避けてしまい、自分が100%の責任をもうもたなくていいように断ち切る行為や、「終わったことだ」として努力しなくていいようにする傾向があります。

また、責任転嫁を容易にし、「自分の責任ではなく、環境が悪かった」と考えることで、自分の過失を認めない隠れた操作にもつながります。歪曲は、受動攻撃性の一環としても見られます。

表面的には協力的で善意を装いながらも、内心では相手への抵抗や攻撃的な感情を持つ場合、歪曲がしばしば使われます。

たとえ小さな言語の選択であっても、それが繰り返されると、自分自身を誤魔化す習慣となり、内面的な成長や学びの妨げとなります。

そして、このような積み重ねは、最終的に大きな問題や関係性の歪みを引き起こす可能性があります。

歪曲が習慣化すると、誤解や信頼の欠如が生じたり、自分の本当の感情や問題に気づけなくなる恐れがあります。


感謝の心は一瞬のものではなく、「ありがとうございます」と現在形を使うことで、感謝の気持ちが今も続いていることを伝えられます。

過去形のありがとうござい「ました」は、感謝しているように見えて、感謝を「終わらせる」言葉になりかねないことをお分かりになりましたでしょうか。

感謝のエネルギーを循環させるには、現在形の「ありがとうございます」を使い続けることが重要です。

これにより、感謝の気持ちが今も続いていることを自分にも相手にも伝え、豊かさを引き寄せる道を開くことができます。

この現象を理解することで、自分や他者の行動の本質を見極め、より健全なコミュニケーションを築く第一歩となるでしょう。

正しい言葉遣いがもたらす効果

停滞し始めた時に「ありがとうございました」が頻出するとも言われています。一見、感謝を示しているように見えて、実際には「ありがたかったのは過去のこと(今はもうありがたくない)」という印象を与えかねません。

受動攻撃性の一環として、「ありがとうございました」という表現を使い、話題を早く終わらせる、もしくは避けるという目的が隠れている場合もあります。

この行為は感謝の表現を利用して優位性を示そうとする無意識的な行動と捉えられることがあります。

感謝の心は一瞬のもので終わらせるべきではなく、「ありがとうございます」という現在形の表現を使うことで、感謝の気持ちが今も続いていることを伝えることができます。

感謝は瞬間的な行為ではなく、つながりや豊かさを継続させるエネルギーの一部です。

現在形の「ありがとうございます」を使用することで、感謝の気持ちが今も続いていることを伝え、心のつながりや成長を促進できます。

感謝の心は現在形で伝える

現在形の「ありがとうございます」を使うことで、感謝が今も続いていることを伝えることができます。

この表現により、感謝の言葉がより深く真心を伝える手段となり、相手との関係性をより良いものにします。

言葉が持つ影響力を意識し、自分自身を誤魔化す現実逃避ではなく、現在形で問題に向き合う姿勢を持つことが、より健全な自己認識と行動変容の第一歩となります。

お世話になった事実は過去のものでも、『ありがとう』と言う言葉をオンタイムで述べる以上、『感謝は今も忘れていない』と言っているのと同等であり、気持ちは今も続いていることを表現できます。

「ありがとうございました」を使うこと自体は間違いではありませんが、その使い方や背景に潜む心理次第では、感謝の気持ちを伝えるどころか相手との距離感を生む原因となる場合もあります。

日常的に「ありがとうございます」という現在形を意識して使うことで、感謝の気持ちが持続していることを伝えるだけでなく、自己認識や行動にもプラスの影響を与えることができるでしょう。

この小さな選択が、より健全なコミュニケーションを育む鍵となります。

感謝の気持ちは忘れるべきものでも終わるべきものでもないはずです。誰しもが経験する心の働きですが、大切に向き合うことで、より健全な行動やコミュニケーションを育むことができます。

まとめ

感謝のエネルギーを循環させるには、現在形の「ありがとうございます」を使い続けることが重要です。これにより、感謝の気持ちが今も続いていることを自分にも相手にも伝え、豊かさを引き寄せる道を開くことができます。

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